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  • 執筆者の写真高畑 昌史

ビックリマンのマーケティング

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OREYALは、いい商品/サービス/人を輝かせることによって世の中に価値を増やすために、最適なマーケティングプランを考えて実行するところまで一緒にやる会社です。

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高畑です、


今日は西野先生(僕の尊敬する人の一人、西野亮廣さん)の話から。


「西野さんの朝礼」という音声チャンネル(Voicy)で、「ビックリマンチョコ」の話をされていた。


ビックリマン、知ってるかな・・・


僕が子供の頃、めちゃくちゃ流行っていて社会現象にもなった「ビックリマンシール」。

ちょっと調べてみたら、聖フェニックスとかヘッドロココとかスーパーゼウスとか・・・超懐かしい!


これって、たぶん本来は「チョコのお菓子」なんだけど、おまけとして付いていたシール(ビックリマンシール)の人気がすごくて、皆このシール欲しさに駄菓子屋に走った。お金持ちんとこの子が買い占めるもんだから、よく売り切れていた気がする。僕はまともにお小遣いをもらっていなかったから(少しはもらっていたよ!)あんまり買えなかったんだけど、お金持ちの子がシールだけ欲しいからってチョコを皆に配ってた。一人じゃ食べきれないからって、お菓子大好きの子供がチョコよりシールが欲しいってすごくない??ちなみに僕は「チョコをもらう側の人間」だったんだけど、このチョコ、かなり美味しかったと記憶している。


どれだけすごい社会現象だったのか、そしてその歴史を紐解くと、、、


1977年に「ビックリさせるシール」というコンセプトでスタート。なんか、「ハエ」とか「血のり」のシールで、それを冷蔵庫に貼っておいたら母ちゃんがビックリする、みたいな。キャラクターとかじゃなかったんですねー。だけどこれ、全然売れなかったようで・・・。


そこから試行錯誤を繰り返し、いろんなアイテム、切り口で「ビックリさせるシール」を出していったんだけど一向に売れず・・・時は1985年、ビックリマンシールとしては第十弾目になる「悪魔vs天使シリーズ」で爆発した。苦節8年!


どのキャラクターが出るかわからない・・・そして中には「キラ」と言われるキラキラのシール、ヘッドロココとかのやつね、この「キラシール」がたま~~~にしか出ないもんだから、出た日にゃそれはもう大騒ぎ!皆、これが欲しくて食べきれないほどのチョコを買っていた。あろうことか、食べきれないチョコが大量に捨てられるという社会問題が起きたほど。


とにかく出せば売れる。そして信じられないことに(僕は当初この記憶はないのだが)、「ビックリマンチョコは1人3個まで」みたいなルールまでできたようだ。(お菓子に購入制限って、すごすぎる・・・)


年間の売上個数ってどのぐらいだと思います??


100万個?そんなもんじゃない?500万個?


いやいや・・・


「4億個」ですって!


確か当時、1個30円とかだったと思うから・・・120億円!

1つのお菓子で年間120億円てすごくない!?


そしてここからが面白いというか、悲しいというか切ないというか・・・


なんと公正取引委員会から指導が入ったらしい。


「キラシール」が当たる確率が低すぎる、しかもこれが高額で売買されているということで、「ギャンブル」だとみなされてしまったようだ。そんなことあります??そしてどうなったかというと、キラシールの出る確率を他のシールが出る確率と同じにしろってなったんだと。


でもこうなると、「よし、キラが出た!」っていう喜び、興奮が当然なくなる。そうなるともう全然売れなくなり、やがて終焉を迎えるということに。。。


その後、最近ではももクロとのコラボがあったり、ちょこちょこと盛り上がったりすることもあるようだけど、まあ・・・ね。あの頃の異常事態に比べれば・・・。


これはもう『希少性』の一言に尽きる。


「数少ないものを、手に入れたい」と思わせることができたら、一大ブームを巻き起こせる。


しかもメイン商品じゃない。

『おまけ』だ。



高畑昌史


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