何を頑張ればいいのか?
- 高畑 昌史

- 1 日前
- 読了時間: 4分
高畑です、
かれこれもう20年以上一向に芽が出る気配がない芸人さんがいた。もう辞めるべきか、まだ続けるべきか、悩んでいた。
ある番組で、ダウンタウンの松ちゃんに何でも質問できるというコーナーがあった。
「長いこと続けてきたが、お笑いというものが未だによくわからないんです。お笑いって、何を頑張ればいいんですか?松本さんみたいになりたいんですけど、松本さんは何を頑張ったんですか?どんなことをしていたから、売れるようになったのですか?」
非常に興味深い。
この質問に、松ちゃんはどう答えるのか?
おそらくだけど、この芸人さんが求めていた答えはこんな感じのことだったんじゃないかと思う。
「○○さんの落語を、寝る前に必ず聴いていた」
「早口でテンポが速いのが主流だったので、あえて間をとるスタイルにした」
「発想力を鍛えるために、最初に頭に浮かんだのと逆のことを言うようにしていた」
「大きい声、滑舌を良くするための発声練習」
「まずは△△を完コピ」
※これらは適当に書いているだけで事実ではありません
しかし、松ちゃんの答えは全然違うものだった。
「ここぞというときは、絶対にウケるようにしていく」
正直、「え?」っていう感じだった。
質問した芸人さんも、そりゃそうというか、そうなるために何をすればいいかが知りたいんだと言わんばかりにポカンとしていた(ように見えた)。
でもここで思った。そうか、これが一流とそうでない人の違いかもしれない。
松ちゃんは続けた。
「舞台に立っていれば、それはすべるときもある。ウチらだって何度もあった。客層とか場所とか時間とか、体調が悪いときだってある。でもここぞというとき、ここは結果を出したいという大一番のとき、それは外さないようにしてきたと思う」
つまり、こういうことだ。
お笑いの世界でいうと、賞レースというものがある。M-1グランプリのような最高峰のものでなくても、節目節目でちょっとした大会みたいなものもある。たとえ優勝できなくても、何か爪痕は残す。
その芸人さんはさらに聞いた。
「面白いネタを作るために頑張っていることとかないんですか?」
松ちゃんが答える。
「ウチは、ネタはさらっと考えてあとはやりながらブラッシュアップしていくというスタイルだからなー。で、何ヶ月後かにそれなりのネタになっていくという感じ。最初に考えたネタがそのまますぐ面白いなんてことはないかな」
「あ、じゃあ僕の事務所だと難しいですね。舞台がないんで。舞台があるからできることですね」
「そうかー。え、でも、出稽古みたいな感じで他の劇場に出ていくとかはできるんじゃないの?事務所に言って、いろんなところに出してとかお願いしたりできるんじゃないの?それはしてないの?」
「・・・はい。それはできますけど、してないですね・・・」
「それが頑張ってないってことなんじゃない?」
この話は、まんま営業の仕事にも当てはまる。
売上を上げるために、何かいい手はないかと考える。
いい手とは、もっと簡単な方法、もっと楽な方法、あるいは、自分が知らない画期的なアイデアのことだ。
それを求めて、本を読んだり、セミナーに参加したり、コンサルを受けたり、会議を開いてアイデアを出し合ったりする。
もちろん、それ自体は悪いことじゃない。と思う。というか、思いたい。なぜなら、僕自身よくやることだから。
でも実際どうだろう?今まで何年も携わってきた分野の仕事で、画期的な発見なんてあるのか?その手があったかー、なんて思うことがあるか?
(自戒の念も込めて)言いたいのは、やるべきことはわかっているのに、行動しない言い訳を作ることはやめようということ。
僕の例で言えば、営業トークを磨くために本を読むより、お客さんに会って話をする機会を増やす方がよっぽど大切ということ。舞台に立つ回数をどれだけ増やせるかということ。回数を増やして場数を踏めば、どういうときにウケるかも見えてくる。そして、その状況をどうすれば作れるかもわかってくる。そうすれば、ここぞというときに再現できる可能性が高くなる。
誰もが思いつくしやろうと思えばできるけど、ほとんどの人がやりたがらないことを誰よりもやる。
(西野さんが言っていた)
すべる(うまくいかず恥ずかしい思いをする)回数も多くなるけど、結局「実行&改善」をどれだけやれるか、だと思う。
高畑昌史

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