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執筆者の写真高畑 昌史

献血を有償にすると・・・

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OREYALは、いい商品/サービス/人を輝かせることによって世の中に価値を増やすために、最適なマーケティングプランを考えて実行するところまで一緒にやる会社です。

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高畑です、


「報酬を与えて紹介を依頼する」ということについて、難しいと感じたことはないか?


僕はある。

(だから書いてるんだよね(笑))


逆に自分が、「紹介してくれたら●●円あげるから」と言われると、紹介するのをちょっとためらってしまうのは僕だけじゃないと思う。


そこに何か裏(下心)があるんじゃないかと思われそう・・・って思ってしまうからだ。


ただ僕は純粋にいいと思ったわけで、それを大切な人にも教えてあげたいだけなのに、そこに変に謝礼的なものが発生してしまうと、「お礼がもらえるから紹介してくれたのね」と思われてしまいそうで嫌なのだ。


こんな実験がある。


これから献血しようとしている153人を3つのグループにわける。1つ目のグループには、献血は任意だと伝える。献血することを選択できるが、その場合は無償だとも伝える。2つ目のグループには、献血をした者には7ドルの謝礼金が支払われると伝えた。3つ目のグループには、謝礼金の7ドルはそっくりそのまま小児ガンの慈善事業に寄付すると伝えた。


1つ目のグループでは、52%が献血すると決断した。

2つ目のグループは、さらに報酬がもらえるのだから1つ目のグループよりも献血率が高くなりそうなものだ。ところが・・・献血したのはわずか30%だった。

3つ目のグループは、1つ目のグループと同じぐらいで53%だった。


つまり、金銭というインセンティブを付け加えても、意図した行動には結びつかなかったのだ。いや、それどころか減少させた。その理由は、金銭的報酬が利他的な行動を抑え、善行を積みたいという自発的な欲求を阻んだからだ。こういう行いをする人っていうのは、「お金では買えない感覚」を得たいのだ。


うんうん、すごくわかる気がする。


とは言うものの、報酬付きの紹介制度が効果を発揮して参加者を増やすことができるのも事実だし、先ほどの3つ目のグループのように、報酬がそのまま寄付になるような場合はプラスになる。


どう感じるか?っていう感情の部分て大事だなーと思う。



高畑昌史


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