2012年にアメリカで誕生した
「ドランク エレファント」という化粧品ブランド。
広告を一切打たず、
インフルエンサーにも頼らず、
5年余りで年商100億円を超え、
このたび資生堂に買収された。
900億円で。
短期間で急成長した新興ブランドを
生み出したのは、一人の専業主婦。
4人の子どもの母親である彼女が
独学で化粧品を学んだのは40歳頃。
長年悩まされていた肌のトラブルを治すために。
多額の資金があったわけでもないらしい・・・。
これ、すごくないですか?
商品は美容液や洗顔料など、
中心商品の価格は5000円以上
という高級ラインだ。
ご本人曰く、成功の要因は、
「他のブランドにない哲学と、消費者に対する新しいアプローチ。主にこの2つです」
「香料やエッセンシャルオイルなど、皮膚に良くないと思った6つの成分を徹底的に排除しています。なくすことで皮膚がリセットされ状態が回復していく。ダイエットと同じです。多くの消費者が効果を感じ、私の哲学を支持してくれました」
―― 消費者への新しいアプローチとは?
「広告は一切出しません。インフルエンサーも起用しません。私が理念や哲学などをSNSで語っています。毎週日曜日にお客さまから質問をSNSで受け、答えるセッションを開いています」
とのこと。
このことを聞いてあらためて思ったのは、
●あたりまえだけど「商品力」がいかに大事か
●「ストーリー」は人を惹きつける
●「発信」すべし、いつどこで誰の目にとまるかわからない
化粧品というかなり競争の激しい業界での、最近の出来事だ。
高畑昌史
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