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執筆者の写真高畑 昌史

価格を安く感じさせる方法

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OREYALは、いい商品/サービス/人を輝かせることによって世の中に価値を増やすために、最適なマーケティングプランを考えて実行するところまで一緒にやる会社です。

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高畑です、


「アンカリング」という心理テクニックをご存じだろうか?


最初に提示された情報によって、あとに提示される情報のイメージが変化すること。これを「アンカリング」という。


ちょっと古い話だが、スティーブ・ジョブズがiPadの発表をしたとき、こんな風に値段について説明していた。「専門家は1000ドル(当時10万円)以下と予想しているようですね」と言いながら、スクリーンに「999ドル(9万9900円)」と大きく映し出した。そしてしばらくうつむいていたジョブズが、「999ドルではなくわずか499ドル(4万9900円)で発売できることを嬉しく思っています」と言いながら、スクリーンの999ドルの文字が消されて「499ドル」という文字が現れた。


最初に1000ドルとか999ドルという数字を見た後に、499ドルと言われると安く感じるのだ。


割引の値札なんかもそうだ。定価¥1,000と書かれた値札に、半額というシールとともに¥500が上書きされている。これも効果抜群だ。


実際にあった話だが、普通に特価¥400で売っていたタオルが、実はメーカー上代(定価)¥1,000の物だった。これを定価を明記して半額の¥500で売ったら、¥400で売っていたときよりも高いにも関わらずこっちの方が断然売れ行きが良かった。


そして、このアンカリングの面白い(というか恐ろしい)ところは、最初に見せる数字がその商品と直接関係なくても効果があるというのだ。


どういうことかと言うと、、、


例えば、そのトークの中でさりげなく人口の話をする。「今は日本の人口って1億2000万人・・・」みたいに。その後で、「この家の価格は9,900万円・・・」と言うと、いきなり9,900万円と聞いたときよりも安いと感じるということがどこかの実験で実証されたようだ。


ほんまかいな??と思うし、こんな「騙す」みたいな使い方はどうかと思うけど。。。


でも、実際に定価があったり相場があったり話の流れで実際の価格より高い額を最初に示せるようなときは、絶対に伝えた方がいい。


安く感じるということはお得な買い物ができたということだから、お客さんの満足度も上がるのだ。



高畑昌史


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