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OREYALは、いい商品/サービス/人を輝かせることによって世の中に価値を増やすために、最適なマーケティングプランを考えて実行するところまで一緒にやる会社です。
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高畑です、
今日は、僕のもっとも尊敬するビジネスマン(起業家であり最高のコピーライターでもある)の一人、村上宗嗣さんの話から。
「ブランド」
と聞くと、何が思い浮かぶだろう?
シャネル、グッチ、ヴィトン・・・
トヨタ、ベンツ、テスラ・・・
ロレックス・・・
うんうん、確かにブランドだ。
じゃあ、ブランドって一体何なんだ?
数十万円するヴィトンのバッグと、5,000円ぐらいのバッグ、何が違うんだ?
素材。うん、確かにいい皮を使っているのかもしれない。
性能や機能。うん、丈夫だしファスナーの動きもスムーズだしポケットもいっぱいあるのだろう。
実績。うん、かなり古くからの伝統と歴史がある。
技術。簡単には真似できない職人技。
約束を守り続けている。
などなど・・・
確かにこのような違いはあるだろう。
ブランド物の方が「いい物」であることは間違いないと思う。
だが、、、
50万円のエルメスのバッグと5,000円の普通のバッグ、100倍も性能が違うのか?
さすがに、100倍の差はなさそうだ・・・。
5,000円も出せばかなりしっかりしたバッグが買える。
じゃあ、この100倍の値段の差はいったい何なのか??
答えは、
『周りの評価』だ。
つまり、多くの人がどう思っているかだ。
この50万円のバッグは高くていい物だしお金持ちしか持てないしかっこいいし芸能人も持ってる、と皆が思っている・・・からこそ価値があるのであって、逆にそうじゃなければ、どんなに性能が良くても50万円じゃ売れないのだ。
何か商売をやっていて、クリエイターさんとかでもいいのですが、「すごくいい物なんだけど売れないんです」と言っている人は多い。その理由はまさにこれだ。
実際にいい物かどうかは、残念ながら関係ない。逆に、実際は物が良くなくても売れることもある。
ということはつまり、ブランドって『共同幻想』なのだ。
周りの人、多くの人が「そうだそうだ!」ってなってるかどうか。
そしてこれは、移り変わる。
移り変わるのもそうだし、環境によってそもそも違うものでもある。
現に、高級ブランド品の位置づけが一昔前と比べると変わってきているようだ。
高級車や高級時計が「成功の証」みたいな時代が確かにあった。
稼いだ人は皆、SNSに自慢の愛車や高級リゾートで遊んでいる姿を投稿した。
だけど今は・・・そんなことをすると逆に「ダサい」と思われるようだ。
時代や環境によって、価値観は変わる。
そしてもう一つ、情報(背景)によって価値は変わる。
例えば、先ほどのバッグの話。
ブランドのロゴが付いているわけでもない、いい素材を使っているわけでもない。だけど、実は貧困国の職人さんに高い給料を払って作ってもらっている物で、職人さんは丁寧に作ってくれている。売上の何%かは寄付。会社は赤字ギリギリだが、社会貢献、貧困国支援のためにやっている・・・と聞くと、この5,000円のバッグの価値がグンと上がりませんか?
もちろん、そんなの関係ねーいい物はいいんだっていう人もいるだろうけど、この背景情報を知ることでこのバッグを選ぶ人は増えるはずだ。
(だから、ブランドってそもそも万人受けはしないのだ)
この背景情報を伝えることを、マーケティング的には「ストーリーテリング」と言う。
ストーリーを語るのだ。
話がそれてしまうのでストーリーテリングについてはまた別の機会にするとして、今日伝えたかったのは、ブランドを作っているのは『周りの評価』だということ。
だから、品質が一番じゃなくても、実績がなくても、歴史がなくても、ブランドを作ることはできる!
高畑昌史
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