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執筆者の写真高畑 昌史

ダイヤモンドはなぜ価値があるのか?

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OREYALは、いい商品/サービス/人を輝かせることによって世の中に価値を増やすために、最適なマーケティングプランを考えて実行するところまで一緒にやる会社です。

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高畑です、


ダイヤモンドはなぜ価値があるのか知ってる?と聞かれて、


「キラキラしていて美しいから」


と答えてくれる人は、最高のオーディエンスを演じてくれる心の優しい人だ。


「希少性が高いからでしょ」


と答える人は、マーケティングをよく知っていて、ちょっとええかっこしいな人。


でもそれが正解。ただし、半分だけ。


1930年代、当時(今もだが)世界中のダイヤモンドの生産・加工を独占していたのがデビアスという会社。夢を壊すのはあまりよくないが、ダイヤモンドってそれ自体の価値はそこまでじゃないらしい。なのに、これほど市場価値が高く、お店でも高値が付いているのには、2つの要因がある。


1つは、デビアスが世界中のダイヤモンドの採掘をすべて独占しているため、その流通量を操作できるということ。供給量を抑えれば価格は上がる。つまり、希少性を高められるのだ。


だけど当時は、産業目的としてのダイヤモンドの需要は最高潮にはなったが、一般の人がありがたがる存在ではなかった。デビアスは、小売市場でもダイヤモンドの販売量を増やしたかった。


そこで何をしたかというと、、、


『物語』を作った。


これが2つめの要因で、ダイヤモンドの地位を不動のものにした。


それまでは大富豪だけが所有していた贅沢品を一般の人も欲しがるようにした。価値を下げずに。


その物語とは、永遠の愛だ。


婚約指輪にはダイヤモンド、という常識を作った。それまでも婚約指輪という存在はあった。しかし今みたいに必須の存在ではなかった。永遠の愛の象徴を求める人がいなかったわけではないが、指輪というだけで十分だった(境目がないため、「切れ目のない環」ということ)。そこに目をつけたデビアスは、指輪に美しい石をのせることで「永遠の愛」の証とした。「婚約者に永遠の愛を伝えたければ、ダイヤモンドの指輪を贈るべきだ」という物語をつくったのだ。


こうして生まれたのが、


『ダイヤモンドは永遠の輝き』

(A diamond is forever)


というあの有名なキャッチコピーだ。


もしかしたら、ルビーでもサファイアでもエメラルドでもよかったのかもしれない。

(希少性という観点で言ったら、ルビーの方が高いらしい)

(硬度はダイヤモンドが一番みたいだけど)


このキャッチコピーが生まれたのが1947年ということだから、もう70年以上も不動の地位を守っている。


物語、おそるべし。



高畑昌史


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